2017年08月04日

アメリカの思い出2

私の害虫駆除は成果を上げたので、California Disney Adventureの白人マネージャーの信頼を得て彼とはよく話をするようになりました。週末に自宅でのBBQに呼んで貰ったりもしました。来園するお客さんともよく喋りましたが、アメリカ人は基本的にのんびりしており気の良い人が多いように思います。早口で捲し立てる英語に最初は怯みますが、言っていることはなんという事もない簡単なことばかりです。アトラクションに列んでいる男性が「俺はアトランタでゴルフの会員権を売る会社に勤務してるんだよ。君は何処の出身なんだい?」と気軽に話しかけて来たりします。

しかし、一方でこの善良な市民達を雁字搦めに縛りつけているものがあります。それは州法です。CAの場合、オフィスには必ず基本的な雇用条件を掲示しなければなりません。平日の最低時給は幾らで、休祝日には何%アップ。有給休暇は何日で…。こんな事をいちいち書かねばならないのは米国が移民の国だからです。必ずしも皆が英語を理解してる訳ではない、という暗黙の認識があり、それが故にしつこいほどに文章で規定を提示するのです。特に契約書などは恐ろしい程の分厚さです。それをよく読むと凄い条項が含まれている事に気が付きます。「上司が気に入らない部下は理由の如何を問わずクビに出来る…」。

ある日、事務所に書類を届けに行くと何やら騒がしくモメていました。人事部のManagerがある若い白人男性に怒鳴りつけていました。「昨日の話だが、お前は解雇される事になった。30分以内に必要な物を持って出ていけ!残りは後で自宅に送る!」と。先日のBBQで親しげに何時でも遊びに来てくれよと言っていた人物が、今日は鬼の形相で人をクビにしていました。男性は泣きながら荷物をまとめていました。その後、警備員二人に連れられて出ていってしまいました。僅か一時間足らずの間に起こった出来事。自分にもいつかはこんな日が来るのかも知れないと感じました。

アメリカを筆頭に日本以外の国の人々は簡単には謝りません。どんなに自分が悪くても、それを認めようとはしません。それは契約社会の歪がそうさせているのです。直ぐにスミマセンを連発する日本人には考えられないことですが、一度謝ったら最後、ミスを認めたことになりクビにされても文句は言えないのです。失業率の高い国では、申し訳ありませんの一言が自分と家族の生活を脅かす結果をもたらすという訳です。

続く
ラベル:アメリカ
posted by ランボルギーニ・タコラ at 05:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ブログ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする